【カビや異臭】エアコンクリーニング・洗浄のやり方
今回はエアコンクリーニング・洗浄のやり方についての記事になります。
エアコンの内部をクリーニングすることはエアコンの寿命を延ばしたり、省エネにも繋がりますので是非ご覧下さい。
また、HPBでは一般の家庭でできるエアコンの掃除の仕方なども記事にしていますので参考にしてみて下さい。
エアコンフィルター掃除のしかた
ルーバー・吹き出し口の掃除のしかた
室外機の掃除のしかた
古いエアコンでもカビや異臭をある程度消すことは可能
- ダイニングキッチンで使用している古いエアコン
- 数年前からエアコンからカビのような異臭
- エアコンフィルターを掃除してもカビのような異臭は消えない
このような古いエアコンは、エアコンフィルターを掃除してもカビのような臭いが消えない場合
エアコン内部にホコリやカビ、油などの汚れが付着していることが原因ですので、クリーニングをすれば解消されます。
また、古いエアコンでもクリーニングは可能です。
クリーニング前のエアコンの紹介
2006年製造のルームエアコンになります。
R410冷媒のエアコンで、8畳のリビングで使用しています。
2006年当時では高性能のエアコンであったと思いますが、購入時から今まででフィルター掃除を数回程度しただけとのことですので
内部は汚れがかなり多いと予想されます。
エアコン内部の汚れ具合
作業の前にまずはエアコン内部の汚れ具合を見てみましょう。
アルミフィン(熱交換器)
アルミフィンは本来シルバーのような色なのですが、こちらはホコリやカビなどで黒くなってしまってます。
吹き出し口
吹き出し口もかなり汚れていることが分かります。
ファンモーター
吹き出し口の内部にあるファンモーターもカビや油などの菌が付着して黒くなっていることがわかります。
エアコンカバー・フィルターの取り外し
それではクリーニング作業をしていきます。
まずはエアコンの電源を抜いておくことを忘れないようにしましょう。
インパクトドライバー(7.2v)を使ってカバーを外していきます。
エアコンのカバーはプラスチックなので力を入れすぎないように注意して外していきます。
エアコン内部の洗浄
カバー・フィルターを外したらエアコン内部の洗浄に取りかかります。
室内機周りを養生→アルミフィン・吹き出し口に薬品を漬ける・洗浄→スチーマーで滅菌処理
といった流れになります。
①室内機周辺を養生
テープ付き養生シートを使って養生していきます。
エアコンの周りをしっかりと養生することで洗浄中の水漏れを最小限にできます。
この時壁に水が飛び散らないように丁寧に養生していきますが、
特にエアコン右側にある基盤に洗浄水が飛び散らないように注意しながら養生しましょう。
シートをホース状に加工
画像のように吹き出し口部分をテープ付き養生シートでホース状にしていきます。
ホース状にすることによって洗浄した汚水が一カ所に流れ落ちていくようになります。
②アルミフィン・吹き出し口に専用の薬品を漬ける・洗浄
続いてアルミフィンと吹き出し口に専用の薬品を漬けていきます。
漬ける時間は5分ほどですが、こちらのエアコンはかなり汚れているので少し長めに漬けておきました。
専用の薬品を漬けたあとは洗浄機(マルチクリーナー)で洗浄していきます。
※撮影のためシートを広げていますが本来はシートを囲っています。
エアコンから出る異臭は、アルミフィン・吹き出し口周辺・ファンモーターについたカビや汚れなどが原因ですので入念に洗浄していきます。
洗浄とすすぎで水を4Lほど使って洗浄していきます。
ホース状にしたシートから汚水が排水しています。
真っ黒になった汚水がバケツに溜まっているのがわかります。
③アルミフィン・吹き出し口・ファンモーターをスチームクリーナーで滅菌処理
アルミフィン・吹き出し口周辺・ファンモーターを洗浄したあとは、スチームクリーナーで滅菌処理をしていきます。
スチームクリーナーは飽和水蒸気で加熱することによってカビやウイルスなどの微生物を殺菌する方法です。
高圧の水蒸気は有害残留物が残らないので、環境や人に対してやさしいといった利点もあります。
拭き上げ
スチームクリーナーで滅菌処理をしたあとは丁寧に拭き上げていきます。
これでアルミフィンや吹き出し口周辺・ファンモーターの汚れが取り除かれました。
エアコンカバー・ルーバー・フィルターを洗浄
続いてエアコンカバー・ルーバー・フィルターを洗浄していきます。
こちらはプロによるエアコンクリーニングを依頼しなくても一般のかたでも掃除することができます。
エアコンカバー
エアコンカバーもカビや汚れが付着しています。
高圧洗浄でカビや汚れを落としていきます。
しっかり乾燥させて完成です。
ルーバー
ルーバーの汚れは、普段エアコンを使用しているときでも確認できるので
こまめにチェックしてみましょう。
ルーバーを取り外さなくても、ウエットティッシュや柔らかいブラシなどで定期的にクリーニングをすることで汚れやカビを防止できます。
丁寧に拭き上げて完成です。
フィルター
フィルターもこまめに掃除しましょう。
油汚れにはマジックリンがおすすめです。
ニオイや汚れをしっかり落としてくれます。
エアコンカバー・ルーバー特にフィルターは、水分が残っているとニオイが残ったりカビの原因になってしまうので、完全に乾かすようにしてください。
室外機を洗浄
室外機を高圧洗浄で掃除していきます。
室外機の裏側のフィンの汚れをしっかり除去します。
室外機の周りもきれいにしましょう。
周りにゴミやホコリがあると室外機が吸い込んでしまい、故障の原因になってしまいます。
取り付けて完成
最後にエアコンカバー・ルーバー・フィルターを取り付けて完成です。
すべて取り付けたあとは・・・
エアコン内部を完全に乾かすため、1時間ほど強風でエアコンをかけるようにしましょう。
ビフォアーアフター
アルミフィン(熱交換器)
吹き出し口・ファンモーター
エアコンカバー・ルーバー
作業時間の目安
エアコンクリーニングの作業時間
- 約2時間
使用した道具の紹介
マキタ インパクトドライバー 7.2V充電式ペンインパクトドライバー
テープ付き養生シート マスカ—テープ 1100mm×25m 1巻
マジックリン キッチン用洗剤 ハンディスプレー(400ml)
定期的なクリーニングを
エアコンをクリーニングすることで、エアコンの寿命を延ばしたり、省エネにも繋がります。
またカビや汚れが付着した風を吸って呼吸することは身体にも悪影響ですし、ストレスにもなってしまいます。
定期的なエアコンの掃除やクリーニングで、さらに快適な暮らしにしてみてはいかがでしょうか?