農家の農機具・籾すり機のダクト配管

今回は千葉市の農家の方の農家の農機具・籾すり機のダクト配管の記事になります。

農家の方で、もみすり機などの農機具を使いやすいようにDIYしたい方の参考になればと思い記事にさせていただきました。

籾すり機のダクト配管を伸ばすメリット

籾すり機
まずは籾すり機のダクト配管を伸ばすメリットを簡単に解説します。

籾すり機のダクト配管を伸ばすことで作業性・衛生・安全性の3つの面で大きなメリットがあり、より効率よく籾すり作業が行えます。

作業導線の最適化と省力化

  • 排出位置を外や袋置き場の近くへ移せるため、袋の差し替えや運搬の手間が減る
  • 作業者の動線が短くなり、1袋あたりの処理時間が短縮
  • 袋置き台・パレットとの位置合わせがしやすくなり、腰への負担も軽減

粉じん・籾殻の飛散抑制で作業環境が清潔

  • ダクトで排出点を集約することで、室内への粉じん拡散を抑制
  • 掃除頻度が下がり、機械内部や周囲の堆積を減らせる
  • 吸気口やモーター周りへの付着も抑え、機械の好調維持に寄与

熱気・湿気の屋外排出で快適性アップ

  • 籾すり時に発生する熱や湿気を屋外へ逃がし、作業場の温度上昇を抑える
  • 夏場の作業負担を軽減し、空調効率の悪化も防止

騒音・近隣配慮

  • 排出点を離すことで体感騒音が低減
  • 敷地のレイアウト次第で近隣への配慮もしやすくなる

詰まり・トラブルの軽減

  • 排出経路が明確になり、曲げや無理な角度を避けやすい
  • 適切な径・長さで組むことで流速が安定し、詰まりや逆流を抑制
  • 点検・清掃箇所を決めておけば異物混入時の復旧もスムーズ

安全性の向上

  • 室内に籾殻が散らばりにくく、足元の滑り・つまずきを防止
  • 袋交換の動作が安定し、持ち上げ動作のリスクを低減

レイアウト自由度と将来拡張性

  • パレット置き場・袋保管場所・搬出口との配置調整が容易
  • 収穫量の増加や袋サイズ変更時も、ダクトの継ぎ足し・取り回し変更で対応しやすい

農機具・籾すり機のダクト配管

籾すり機の籾を出す排出筒を伸ばしたい。
でもホームセンターでダクトやパイプを探したが、ちょうど合うサイズが見つからない。
そんな場合の農機具・籾すり機のダクト配管施工になります。

まずは簡単な施工の流れをご紹介します。

①籾すり機の排出筒を伸ばして外に出す

  • 排出筒(籾殻が出てくる所)のダクトを伸ばして配管する
  • 窓からダクトを出して外に籾を出す
  • 取り外しできるようにする

②仕上米出口を伸ばす

  • 仕上米出口(脱穀した玄米が出てくる所)にパイプを配管する
  • 取り外しできるようにする

以上が簡単な施工の流れになります。

次に使用する配管部材をご紹介します。

使用する配管部材


画像上から
スパイラルダクト175
VP65(塩ビパイプ)
全ネジ(3/8)

①籾すり機の排出筒を伸ばして外に出す

それでは籾すり機の排出筒(籾殻が出てくるところ)を施工していきます。


グラインダーを使って
スパイラルダクトを切断→排出筒に接続→外に出るスパイラルダクトの長さを調整
といった流れになります。

スパイラルダクトを切断


グラインダーを使ってスパイラルダクトを切断していきます。

切断したスパイラルダクトを排出筒に接続


次に切断したスパイラルダクトを排出筒に接続していきます。

吊金具でダクトをつり下げる


接続したスパイラルダクトをつり下げられるように
全ネジ全ネジカッターで切断し木造用吊金具を窓際に取り付けます。




もみすり機を使用しない時期はダクトを閉っておくので
依頼主さんでも取り外しができるように施工しておきます。

ダクトを窓から通す

切断したダクトを排出筒に接続して窓から外に通していきます。

外のダクトの長さを調節して完成

最後に籾を袋に入れるため外のダクトを長めに調節し、インパクトドライバーでダクトを固定して完成です。

切断部分は必ずアルミテープなどで保護しましょう

の切断部分は鋭利になっていて触ると危険なので、必ずアルミテープなどで保護しておきましょう。

②仕上米出口を伸ばす

続いて仕上米出口(脱穀した玄米が出てくるところ)塩ビパイプを使って配管していきます。

こちらも排出筒と同じく切断→接続

といった流れになります。

塩ビパイプを切断


塩ビパイプを切断していきます。

この時、塩ビパイプの外径を付属の接続用の金具に合わせるために角を削って面取りをしました。

切断した塩ビパイプを仕上米出口に接続して完成


切断した塩ビパイプを仕上米出口に接続して完成です。

接続部分は固定しない


付属の接続用金具で仕上米出口と塩ビパイプを接続しましたが

塩ビパイプの長さは実際に作業して決めたいとの要望でしたので完全に固定せず、アルミテープで仮止めをしておきました。

作業時間の目安

今回の作業時間

  • 約45分

使用した道具の一覧







以上で農家の方の農家の農機具・籾すり機のダクト配管施工記事になります。

農家の方で、もみすり機などの農機具を使いやすいようにDIYしたい方の参考になればと思います。